インプラント可撤義歯研究会(仮称)発足
2011年09月14日この度、インプラント可撤義歯研究会(仮称)を立ち上げる運びとなりました。
可撤とは取り外しが可能という意味です。
現在の平均的な歯科治療として、歯を喪失した場合には着脱式の義歯を作成することが一般的です。しかし、咀嚼時に義歯は上下左右ににも揺さぶられ、また時に外れ、食べ物が義歯の下に入り込んでとても痛くなることがあります。
それは義歯を支えている歯肉や、維持のため(外れないようにする)に鉤をかけてある歯が酷使されていることを現しています。この状態か継続すると歯肉や歯にとても良くありません。
歯肉に潰瘍ができたり、歯が痛くなったり、歯を支えている骨が溶けて抜けてしまいます。
(詳しくは本編「インプラントについて」に記載してあります。)これを回避するために昔からいろいろな工夫が成されてきました。例えば歯にかける鍵の数を増やす、設計を変える、義歯の固定度をあげる装置を開発する等です。いずれも利点と欠点があり、いずれも義歯の問題の根本的解決にはなりません。
義歯ではなく、全てインプラントで歯が無い部分を補えればよいのですが、全身状態、健康状態や経済的によって必ずしも可能とは限りません。
一般的に用いられている着脱式の義歯にインプラントを併用することでずっと使いやすく、歯肉や歯への負担を減らすことができるのです。
インプラントの使用本数や位置、力のかけ方で義歯の使いやすさや残っている歯の寿命も変わりますので、最善の方法を模索することをこの研究会の主眼としております。