TNFαについて

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TNFαについて

過日、勉強会にて癌性疼痛の話題が上りました。これの主な原因として、TNFαが挙げられます。

TNFαは(Tumor Necrotizing Factor α)の略で、癌ができた部位を体内の兵隊である白血球が発見し、それを除去しようと分泌される攻撃的な働きをする体内ホルモンです。このホルモンが分泌されると、サイトカインネットワークが動き出し、プロスタグランジン、ブラジキニンなどの発痛物質も多量に分泌されます。それが痛みに繋がります。

摘出手術などの外科治療の既往があると、体内のガンの消滅を図ろうとTNFαが動きやすくなります。それに伴って痛みも激しくなってしまうのです。それ故に癌治療に関して、できるだけ外科治療を受けないほうがよいと言う医師もいます。

最新の研究成果では、糞線虫と言う寄生虫の中にもTNFαが存在し、生肉や生野菜などで体内に取り込んでしまうと癌治療によりTNFαが大量に分泌され、疼痛が強く出ることもあるそうです。

< 2012/08/07 >

ロンドンオリンピック女子マラソン

日本時間午後7時スタートの女子マラソンを応援いたしました。

雷雨のすさまじい悪天候の中でのスタートで、解説者の話では日本に有利な条件との事、「メダルも夢ではない」と話は盛り上がっていました。
序盤では日本人選手も先頭第1集団で様子を見ながら走っていましたが、第2周目からは徐々に遅れが目立ちました。
日差しのある暑さの中ではアフリカ勢は強いと思われましたが、気温の低い悪条件の中でもケニア、エチオピアの選手もしっかりと先頭をキープしており、底力を見せ付けられたレースでした。ロシアの選手が35Km過ぎからぐんぐんスピードを上げ先頭集団に追いついたのは驚きました。
持って生まれたものが違うのか、生活環境がそうさせたのか分かりませんがアフリカ勢に圧倒されたのは確かです。

日本は残念な結果に終わりましたが、よく頑張りました。
レース後における重友選手の感謝の挨拶と深々としたお辞儀が印象的でした。日本人の精神性の高さを誇りに思います。

< 2012/08/05 >

オリンピックにおける日本柔道から見えてくるもの

ロンドンオリピックの柔道競技が幕を閉じました。
史上初、男子柔道の金メダルなしとの結果に終わりました。柔道を愛している者にとりまして、誠に残念な結果です。

日本柔道の最も大切な根本精神は「自他共栄」であります。また「礼に始まり礼に終わる」、「受身に始まり受身の終わる」との言葉もあるように、精神面を重視する武道であり、本来は勝ち負けを争うのな競技ではないのです。

世界中で人気が出てきたことから、いつの間にか「柔道」が「Judo」になってしまい、本質からかけ離れてしまったと思うのは私だけでしょうか。もし、世間が興味あるようにJudoで金メダルを取ろうとするのであれば、根本的な考え方、訓練、練習の仕方を変えなければなんらないでしょう。投げて投げられて、「一本」を取ろうと、学んでいく日本柔道はとても美しい。しかし、ほとんどの外国選手は相手を崩して「有効」を稼ぎ、試合運びで勝利を得ようとします。

日本は、たとえオリンピックで勝てなくても本来持つ柔道精神の美しさを追求すれば良いのではないでしょうか。
アイデンティティをしっかり持とうとする、「気づき」を与えられた良い機会だと思います。

< 2012/08/04 >